予防と臨床のはざまで
健康と公平性の推進—第22回IUHPEダイジェストその1
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.572
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208485
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5月22〜26日に,ブラジルのクリチバ市にて開催された第22回ヘルスプロモーション健康教育国際会議(IUHPE)に参加しました.3年に1度開催されるヘルスプロモーション・健康教育分野唯一の国際学会で,今回はワールドカップ,オリンピックに湧くブラジルに約70カ国から2000人超が参加し,980演題が集まりました.学会65年の歴史で初の南アメリカ大陸の開催ということで,ラテンアメリカやブラジル国内からの参加も多く,学会は公用語だけでも,英語とIUHPE本部があるフランス語に加え,スペイン語,ポルトガル語が飛び交う国際色豊かな学会となりました(http://www.iuhpeconference2016.com/).
日本からは飛行機を3便乗り継いで,約30時間の長旅です.時差はちょうど-12時間で,日本が午前6時なら,ブラジルは前日の午後6時.当たり前ですが,そんなことで完全に地球の裏側であることを認識しました.ブラジルといえば心配事はジカウイルス.大量の防虫グッズを持参しましたが,開催地クリチバ市は日中15℃,夜は10℃を切る寒さで,蚊の心配は無用でした.
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