予防と臨床のはざまで
最終日にクリチバ宣言を採択—第22回IUHPEダイジェストその3
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.780
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208533
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前々回,前回に続きヘルスプロモーション健康教育国際会議(IUHPE)のダイジェストです.学会全体としては,とても一人では回りきれない量のプログラムでしたが,今回は自分が参加した職域ヘルスプロモーション(Workplace Health Promotion,WHP)のセッションについてお書きします.
WHPは,国際産業衛生学会(ICOH)に比べると扱いは小さいものの,一般口演セッションやポスターで取り上げられていました.2日目のWHPの口演セッションでは,4題の報告が行われました.Anne Taylor氏(オーストラリア)からは,南オーストラリアでの中小企業のヘルスプロモーションの現状と課題について,Paola Ardiles氏(カナダ)からは,ソーシャルイノベーションと健康経営について,David Do Quang氏(シンガポール)からは,多国籍企業の遠隔事業所への様々なリテラシーレベルに対応する健康教育ツールキットの紹介,さらに本年2月に日本健康教育学会のアドボカシーセミナーに来日いただいたTrevor Shilton氏(オーストラリア)からは,西オーストラリアでのe-ラーニングや良好実践の表彰を活用したWHP事例について,報告がありました.
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