予防と臨床のはざまで
第32回国際産業衛生学会参加ダイジェスト(その1)
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.652
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208956
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2018年4月29日〜5月4日に第32回国際産業衛生学会(ICOH)に参加しました(http://icoh2018.org/2018/).1906年にイタリアで発足した,100年以上の歴史のある産業衛生分野最大の国際学会です.前回2015年のソウル大会に続いて,今回はギネスビールで有名なアイルランドのダブリンで開催されました.市街中心部のThe Temple Barに世界中から観光客が訪れ,夜中(明け方)までバイオリンとギターの陽気な歌声が響く街です.
学会のテーマは「Occupational Health & Well Being Linking Research to Practice」.グローバル化,人口移動,高齢化,社会心理ストレスの増大など,労働のリスクが大きく変化していく中,働く人の健康を守る両輪となるsafetyとhealthの統合連携がさらに重要になる,そんなメッセージを含むテーマだと思います.初日のオープニングセレモニーは理事長のJukka Takala氏の挨拶から始まり,世界保健機構(WHO),国際労働機関(ILO),欧州連合(EU),アイルランド医師会などの関係機関から次々にお祝いの言葉が述べられました.
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