映画の時間
—あなたの誕生に何一つ偶然はない.—めぐりあう日
桜山 豊夫
pp.610
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208493
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児童相談機関のオフィスでしょうか,主人公のエリザが,相談機関を訪れる場面から映画が始まります.どうやらエリザは実の母親を探している様子,しかし担当者からは思ったような回答は得られません.調査の結果,母親らしいと思われる女性からは面会を拒否されます.人違いであろう,自分には子供はいないとのこと.守秘義務の壁があって,これ以上の捜索は不可能と言われます.
そして舞台は,フランス北部の港町ダンケルクに移ります.ダンケルクはエリザの生まれた土地,相談機関でわからないのなら,自ら生まれた土地で母親を探そうというのがエリザの考えです.息子のノエを連れ,夫をパリに残して,ダンケルクに移り住み,理学療法士として働きながら,出産記録などから助産師を探し出そうとします.
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