連載 [講座]子どもを取り巻く環境と健康・18
葉酸摂取の胎児発育や先天異常,生後アレルギーへの影響
宮下 ちひろ
1
,
伊藤 久美子
2
,
荒木 敦子
1
,
岸 玲子
1
1北海道大学環境健康科学研究教育センター
2北海道大学大学院医学研究科公衆衛生学分野
pp.615-621
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208495
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妊娠中の葉酸は胎児の成長に不可欠で,妊娠中の葉酸欠乏は妊娠高血圧症や子宮内胎児発育遅延などの原因として報告されている.2000年に厚生労働省は胎児の神経管閉鎖障害の発生リスクを低減するため,妊娠を計画する女性に葉酸サプリメントを1日400μg内服することを推奨した.本稿では,日本の妊婦の葉酸サプリメント摂取と葉酸値に影響する要因,神経管閉鎖障害および児のアレルギー発症リスクとの関連について記述する.
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