連載 図説 公衆衛生・24
地域保健・医療対策の現状と課題(完)
安西 定
1
,
柳川 洋
2
,
高原 亮治
3
,
川口 毅
4
1国立循環器病センター・運営部
2自治医科大学公衆衛生学教室
3厚生省保険局医療課
4栃木県衛生環境部保健予防課
pp.745-748
発行日 1978年12月15日
Published Date 1978/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205723
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近年,わが国における医学・医療技術の進歩には,新薬の開発をはじめ各種の検査技術の開発,MEの導入など,まことにめざましいものがある.一方,人口の老齢化に伴って生じた老人病・成人病の問題,救急医療,休日・夜間診療の問題,また人口の過疎現象から生じたへき地医療問題などにみられるように,地域における医療需要は質的・量的に急速な変貌を遂げ,かつ増大している.
わが国の医療制度は本来,自由開業医制を基盤としており,これらの医療需要に効果的に対応するために行なわれている医療のシステム化や,その背景となる包括的な地域医療体制の確立は,はかりにくい現状にある.
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