特集 綜合保健活動と医療機関
主題参加
公衆衛生活動と医療機関の結びつき
成人病集団検診4年の成績から
金森 晟
1
1飯田川町立診療所
pp.256-258
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203042
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集団検診成積:終戦後抗生物質などの進歩や発見と生活内容の向上,食生活の改善により平均寿命が延長され,比較的老年層の人口比率が増大して参り,それらの年令層に多い病気すなわち成人病,なかでも高血圧,癌が医療の対象となってきた。
昭和35年有力地方新聞で秋田県は全国一の短命の町であり,特に飯田川町は最も短命の町であると報道された。このことが町当局と私とを結びつける結果となり,町民の生命に対する関心を高めた。私の常に抱いていた予防医学への構想は町長初め各方面の関係者の理解をえて,全県にさきがけて飯田川町成人病予防対策協議会を発足せしめるに至り,さらにその事業として集団検診を実施することに決定した。私の出身校日本大学医学部有賀内科学教室はその方面の活躍している所で,すぐにご協力を頂き昭和36年より毎年7〜8月に集検を行うことになった。
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