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統計 癌集団検診
当教室における子宮頸癌集団検診の成績
Results of the collective medical check of cervical cancer in our clinic
藤生 太郎
1
,
中野 雅利
1
,
針間 法人
1
Taro Fujiu
1
1山口県立医科大学産婦人科学教室
pp.542-546
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203086
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はじめに
近年,子宮頚癌の診断法や治療法は著しく進歩し,その治療成績も向上してきたが,現在でもなお毎年約8,000人に及ぶ死亡者がある。ことにその原因の多くは,いわゆる手遅れによるものであるから,この手遅れの患者を一人でも少なくすることが治療成績向上への第一歩であり,早期診断,早期治療が子宮癌撲滅への最短距離である。
われわれも早期診断,早期治療の実をあげるために子宮癌に関する講演会その他を開催し,一般婦人の癌への関心をたかめ,さらに昭和36年以来毎年9月,日本対癌協会の行なう「癌制圧月間」運動の一環として子宮癌の集団検診を行ない,早期受診を呼びかけている。このため受診者も昭和36年95名,昭和37年374名,昭和38年1180名と飛躍的に増加し集団検診の必要性もようやく認められてきたので,ここに3年間の成績を集計しその結果の概要を報告する。
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