資料
管内の結核の実態ならびに胸部集団検診成績の評価
土屋 真
1
,
尾形 和夫
2
,
三浦 庄四郎
1
,
佐々木 テル子
1
,
阿部 節子
1
,
雨宮 典子
1
1宮城県気仙沼保健所
2公立気仙沼総合病院内科
pp.53-57
発行日 1974年1月15日
Published Date 1974/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204793
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
結核患者の発見動機のほとんどが医療機関であることが,以前から強調されてきた.過日,宮城県で実施した昭和46年中の結核新登録患者の調査成績においても,医療機関の発見患者が多いことから当県でも住民検診の意義が論ぜられた.
気仙沼保健所管内でも,昭和46年新登録患者118名における過去1年以内の住民検診受検数は,アンケート調査方式によれば42名(35.6%)であるが,発見患者数は118名中10名のみ(8.5%)であることが指摘されている.それゆえ私どもは結核予防行政にたずさわる立場であり,またレ線写真の読影に当っている立場から,管内の結核の実態を正確に把握し,胸部集団検診を評価し対策をたてる必要を感じて質的な分析をこころみたので報告する.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.