原著
肺吸虫症流行地における学校集団検診成績について
下野 修
1
,
波多野 精美
1
,
森文 弥
1
,
赤松 松鶴
2
,
山本 好孝
2
,
新野 幸夫
2
1愛媛県衛生部
2国立愛媛療養所
pp.519-521
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202177
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
肺吸虫症流行地における同症の疫学的調査については,従来より数多くの報告がなされている。そのうちには横川1)2),三宅3),尾池4),百瀬5)山口6)などの報告および,職場集団検診時肺吸虫症の検診を併せ行つた北本7)の報告がある。しかしながら,学校集団検診にさいして,肺吸虫症の検診を系統的に併せ行つた報告はまれである。著者等は昭和32年4月および5月の両月に,肺吸虫症流行地と考えられる愛媛県南宇和郡御荘町附近の小,中,高等学校の学童生徒について,従来の集団検診と平行して,肺吸虫症の精密検査を併せ行い興味ある成績を得た。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.