研究報告
日常食品の食品衞生學的研究—第6報 日常食品の汚染指標としてのEnterococcusの意義
柳沢 文德
1
,
那須 昭夫
1
,
村磯 旺嗣
1
,
山崎 義人
1
1千葉大学腐敗研究所
pp.89-91
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201342
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最近河川,プールの水及び飲料水,或は食品を対象として腸球菌の問題が大分とりあげられる様になつて来た。欧米に於ては先ずMallmann,GelpiがLactose-brothを使用してSedimentを検鏡すると云う方法を提唱したが,その後HartmannがSodium azidの抗菌像をしらべ,非常にG陰性菌を抑えると云う事を報告したので,1940年Mallmannはこれを液体培地に応用し腸球菌の検査に使用した。Sod. azidが使用され始めてから,腸球菌に対して各種液体培養基の研究が進められ,1943年Hajana,PerryはStreptococcus faecalisのSelective media(S-F medium),45.0℃の培養を提唱した。更に1948年RotheはMallmann,Hajana及びPerryにならいAzid培地の確立を提唱した。此の培地はStandard Iactose brothにSod. Azidを加えたものであつたが,更にRothはAzid-dextrose-Brothを考案,45℃の発育,PH 9.6の発育,6.5% Naclの抵抗性,0.1%のMethylenblau抵抗性等を腸球菌及び各種菌株に対して実験して居る。
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