特集 原子力と公衆衛生
綜説
食品汚染について
檜山 義夫
1
1東大
pp.26-30
発行日 1956年6月15日
Published Date 1956/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201691
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1.はしがき
核分裂生産物の食品汚染の問題は,大きく二つに分けて考えるのがよいと思う。その一つは,食品の外部に放射性物貭が付着した場合であり,(外部汚染)もう一つは,食品となる生物の体内に放射性物貭が生理的にとりこまれている場合(内部汚染)である。
この二つの場合に,きれいに隔然と分けて論ずることの出来ない場合や,双方の原因が同時に共存する場合も,もちろん考えられるが,順序として,ここでは二つに分けて述べてみよう。
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