研究報告
日常食品の食品衞生学的研究—第5報 蛸・烏賊・えびの汚染度に就て
那須 昭夫
1
1千葉大学腐敗研究所
pp.45-46
発行日 1954年5月15日
Published Date 1954/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201385
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最近食中毒事件として,新聞紙上を賑わしているものの中に,鮨,酢蛸,烏賊の刺身等が原因となつているものが,相当数ある様に見受けられる。そこで著者は蛸・烏賊・えびに就て,汚染度が最も高く,而も中毒発生例の多い夏期を中心として7・8・9・10の4カ月に亘り汚染状況を検討した。
即ちこれらの魚介類に関する検査方法の検討,最近食中毒菌として問題になってきた変型菌の分布問題,生菌数測定の際培養温度に依る差異,或は菌の性状等について実験を行い,更に之等食品の清淨法に就ても,目下検討中なので,後日報告するが,今般は夏期に於ける,汚染状況の調査成績の概略を報告する。
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