綜合医学賞入選論文
飮食品着色料の食品衞生学的研究
八田 貞義
1,2
,
靑山 好作
1
,
宮沢 文雄
1
,
大竹 作左衞門
2
,
小田 幸子
2
1國立衞生試験所細菌部
2日本医科大学衞生学教室
pp.37-57
発行日 1954年10月15日
Published Date 1954/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201472
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1.まえがき
飲食品の色調は嗜好や食慾などに影響するので食品の美化或は天然食品の色彩の模倣などから,人工的に特定の色素の添加が行われている。わが国では食品衞生法により,24種のタール色素の使用が許可されているが,許可外の着色料を使用した日常飲食品が,かなり多く,その検出率も80〜90%の高率をもつて示されるものがある。又これによる中毒例も報告されている。
著者らは許可着色料のうち,その使用頻度の最も高いローダミン(赤色々素)とオーラミン(黄色々素)とについて,食品衞生学的な見地から種種検討を試みたので,以下その成績について述べる。
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