特集 自然毒食中毒
マリントキシンによる食中毒(シガテラ)
大城 直雅
1
,
稲福 恭雄
1
1沖縄県衛生環境研究所
pp.333-336
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101550
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シガテラ(ciguatera, CFP:ciguatera fish poisoning)は,主に太平洋,インド洋とカリブ海の熱帯・亜熱帯の魚による食中毒で1~4),日本では沖縄県や鹿児島県奄美地方を中心に毎年発生が見られる.シガテラの語源はカリブ海でciguaと呼ばれている巻貝(Cttarium pica)で,この巻貝による食中毒を指していたが,カリブ海以外も含めた熱帯・亜熱帯域で発生する致死性の低い魚介類中毒の総称として使われるようになった2,4).その後,シガテラの原因毒素(シガトキシン類:CTXs)が発見されるなど,研究が進むにつれて,最近ではCTXsを起因とする魚類による食中毒を指す傾向にある2).
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