連載 地方分権による保健医療福祉活動の展開・15【最終回】
[座談会]地方分権と地方自治・2―住民自治から評価の時代へ
塩飽 邦憲
1
,
山崎 史郎
2
,
森 貞述
3
,
佐谷 けい子
4
1島根医科大学環境保健医学講座第二
2厚生労働省
3高浜市
4中野区社会福祉協議会
pp.226-229
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100833
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地方自治から住民自治へ
塩飽 住民は,政策の立案や実施の過程で,地域参加しながら多くを学んでいます.佐谷さん,コミュニティでの住民参加の動きについてお話しいただけますか.
佐谷 今,コミュニティの中で子育て支援の大きなうねりがあります.15~16年前に高齢者福祉が地域に下りてきた時には,町内会,老人会,防災会など,行政に都合のいいような団体しかありませんでした.住民が住民を支えるような考え方は,中野区の高齢者福祉ではなかったのですね.それが,寝たきりゼロ作戦,ゴールドプランを経て,地域にいろいろな受皿ができた.住民が中心になった会食会,ミニデイケア,配食サービス,在宅の家族会などのグループです.何もないところに「この指とまれ」方式で自発的に住民グループをつくったのです.
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