連載 地方分権による保健医療福祉活動の展開・4
地方分権と介護保険—地方分権の新たな時代
舞立 昇治
1
1厚生労働省老健局介護保険課
pp.282-287
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902714
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平成12年4月から施行された介護保険は,老人福祉と老人医療に分かれていた高齢者の介護に関する従来の制度を再編成し,利用しやすく公平で効率的な社会的支援システムを確立することとなったが,それにとどまらず保険者である市区町村(以下,市町村)をも大きく変えようとしている.介護保険が地方分権の試金石といわれるゆえんである.以下,平成13年10月から高齢者の保険料の本来額の徴収も始まり,いよいよ本格実施となった介護保険について,その導入の成果などを述べるとともに,地方分権の時代の中での介護保険制度の持つ意義に触れつつ,これからの課題や展望を検討していくこととする.なお,文中意見にわたる部分は私見である.
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