特集 今を読み解くキーワード集
(E)公衆衛生行政
地方分権
平野 かよ子
1
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
pp.1048-1049
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902328
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定義・語義
これまで,保健医療等の政策は中央が定め,地方はそれに従って地方が担う部分を実施し,実績を報告するといった,国と地方の関係は上下あるいは主従の関係であった。地方分権は,住民に身近な地方公共団体に,できるだけ広い政策決定の余地を認め,住民の要望の中からその地域において優先度の高い課題を選択し,解決していく住民自治を展開しようとするものである。地方分権は,国民1人ひとりが住んでいる地域の福祉や教育のあり方や町づくりを,住民が参画して決定できる住民自治のシステムをつくることである。
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