連載 米国の知的障害者サービスと脱施設化に学ぶ わが国の痴呆性高齢者対策への警鐘・5
米国の脱施設化の軌跡(上)
武田 則昭
1
,
八巻 純
2
,
M. P. Janicki
3,4
,
T. Heller
2,3
,
末光 茂
1
,
江草 安彦
1
1川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科
2University of Illinois at Chicago, College of Applied Health Sciences, Department of Disability and Human Development
3University of Illinois at Chicago RRTC-ADD
4University at Albany, Center on Intellectual Disabilities
pp.150-154
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100814
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本号と次号では,米国の脱施設化の軌跡を米国全体といくつかの州について観察,紹介し,脱施設化をめぐる各種の状況や得られた結果を(上)(下)に分けて検討する.
脱施設化の軌跡―全米
米国の知的障害者サービスは1950年代以降,隔離・入所型サービスから発達保障・地域型サービスへと転換している.この転換は4つの施策傾向,①州立施設への依存度の低下,②地域型サービスの拡充,③入所型サービスから地域型サービスへの公費支出の振替,④家族援助サービスの拡充,に具体的に表れている1).
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