特集 今日の学校保健
学校における健康問題―ライフサイクルとの関連から
和唐 正勝
1
1宇都宮大学教育学部
pp.16-20
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100780
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人間のライフサイクルは,大別すると,発育期,成人期,老化期(加齢期)に区分できる.発育期は,さらに区分すると,乳児期および幼年期,少年期および青年期と分けることができる.少年期の終わりから青年期の始めにかけては,いわゆる思春期が入る1).
学校保健が主な対象とする少年期(学童期)および青年期は,発育発達の著しい時期であること,健康習慣や健康認識は青少年期に身につきやすく,成人になって身につけた行動よりも生活(ライフスタイル)の一部となる可能性が高いことなどから,学校保健の活動は他のライフステージでは代替できない重要な意義と役割を持っている.
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