資料
こころの健康づくり政策の立案と対策―自治体のストレス対策の実態調査より
大竹 恵子
1,2
,
島井 哲志
3
1関西学院大学文学部
2日本学術振興会
3神戸女学院大学人間科学部
pp.128-131
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100566
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こころの健康づくりにおけるストレス対策の必要性 「健康日本21」のこころの健康づくりでは,こころの健康を多面的でポジティブな方向から捉えようとする理念がその背景にある.それは,情緒的健康,知的健康,社会的健康,人間的健康という「健康日本21」のこころの健康の4つの側面からも理解することができる.すなわち,こころの健康づくりの中心的課題は,将来にわたるウェルビーイングを実現することだと考えることができる(島井,2000).したがって,ウェルビーイングを実現するための政策として,ストレスという比較的大きな概念で,かつ,身近な心理的問題に対して働きかけることは,こころの健康に対する重要な1次予防対策であり,うつや自殺などの心理的問題の予防にもつながることも期待できる.
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