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在宅療養患者の終末期における療養状態に対する介護者と訪問看護師の評価の一致度
橋本 惠美子
1
,
正野 逸子
2
,
大田 直実
3
,
高野 陽子
4
,
上村 千鶴
5
1長崎大学大学院医学研究科社会医学系専攻
2商業医科大学産業保健学部
3大阪府立看護大学
4佐賀医科大学大学院医学系研究科看護学専攻
5佐賀医科大学医学部附属病院専攻
pp.154-158
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100567
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在宅療養患者やその家族を支援するためには,家族の介護負担が少なく,また限られた人的・物的資源を効果的・効率的に提供することが必要である.そのためには,ケア提供者間における患者の療養状態の評価のズレが最小限であり,その評価のズレをなくすことが大切である.これには,患者の療養状態に対する評価が,ケア提供者間において一致していることが必要である.患者の療養状態の評価が一致することにより,ケア提供者が在宅療養上・在宅介護上の問題を共有化し,提供者それぞれの立場から提供するケアの方向性も同じとなり,その結果,患者の療養上の問題と介護上の問題の解決が図られることになる.
そこで,終末期まで在宅で療養し死亡した患者の療養状態について,ケアを提供した側として,患者を介護した家族と保健医療専門職の中でも患者を担当した訪問看護師による評価の一致度を明らかにすることを目的とし本研究を行ったので,本稿にて報告したい.
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