連載 衛生行政キーワード・14
アレルギー物質を含む食品に関する表示制度について
松岡 輝昌
1
1厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課
pp.1006-1008
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100211
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平成15年の保健福祉動向調査によると,アレルギー様症状が皮膚,呼吸器および目鼻のいずれかに見られる方々が,調査対象全体の36%を占めるなど,アレルギー疾患は国民にとって非常に一般的な疾患となっている.
本年10月,厚生労働省は「アレルギー疾患対策の方向性等」を示し,今後5年程度のアレルギー疾患に対する国の施策を打ち出した.このなかでは,アレルギー対策における2つの柱として,重症化を予防するための医療の提供と適切な自己管理の重要性について触れた上で,アレルギー疾患を「自己管理が可能な疾患」として位置づけ,患者およびその家族による自己管理を支援する体制を整えることを施策の中心においたものとなっている.
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