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特集 生成AIの作業療法への活用—臨床・教育・研究支援の最前線
作業療法における生成AI—統合,課題,将来展望に関する包括的フレームワーク
Generative artificial intelligence in occupational therapy: A comprehensive framework for integration, challenges, and future directions
久保田 富夫
1
Tomio Kubota
1
1埼玉県立大学
pp.14-21
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600010014
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Key Questions
Q1:AIは脅威か,専門性進化の機会か?
Q2:対象者の安全と倫理は確保できるか?
Q3:臨床・教育・研究で実効性があるか?
生成AIの基本概念と定義
生成AI(Generative Artificial Intelligence)とは,テキスト,画像,音声,動画等,多様な形式のコンテンツをプロンプトに基づき生成する人工知能の一種である.従来のAI(Artificial Intelligence)がデータ分析や予測を主としていたのに対し,生成AIは学習したデータの特徴やパターンを理解し,それに基づいて新たなオリジナルのデータを創出する能力をもつ.
代表的な技術としては,大規模言語モデル(Large Language Model:LLM)や拡散モデル等がある.LLMは大量のテキストデータを学習し,人間が書いたような自然な文章の生成や要約,翻訳等を可能にする.一方,拡散モデルは画像生成においてその真価を発揮し,テキストの指示に基づいて写実的な画像や芸術的なイラストを生成できる.これらの技術は,深層学習の進化,特に2017年に提案されたTransformerアーキテクチャ(深層学習のアーキテクチャ)の登場と,計算資源の飛躍的な向上がその発展を大きく加速させたと考えられている.近年では,テキスト・画像・音声・動画等の複数の異なる種類のデータを同時に処理し統合するマルチモーダルAI技術や,より高度な推論能力をもつAIが登場し,その汎用性と性能を向上させている(図).

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