特集 消化管がん診療の入口から診断・治療の最前線まで―早期発見・個別化医療の新時代へ
[Chapter 2] 消化管がんの検診
大腸がん検診の現状と課題,将来展望
松田 尚久
1
1東邦大学医療センター大森病院 消化器内科
キーワード:
大腸がん検診
,
免疫便潜血検査(FIT)
,
全大腸内視鏡検査(TCS)
,
リスク層別化
Keyword:
大腸がん検診
,
免疫便潜血検査(FIT)
,
全大腸内視鏡検査(TCS)
,
リスク層別化
pp.200-205
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_200
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★★★ 大腸がんは本邦で罹患・死亡ともに主要ながんであり,社会的負担が大きい.
★★★ 1992年より免疫便潜血検査(FIT)を基盤とした対策型検診が導入されているが,受診率は30~40%台,精密検査受診率も約70%に留まる.
★★ 2024年度改訂ガイドラインでは,FITが推奨グレードAとして制度の中心に位置づけられた.
★★ 今後は受診率と精密検査受診率の向上,精度管理およびデータ基盤整備が重要な課題である.
★ 人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)の活用,新規モダリティの開発も進展するが,当面はFITを軸とした改善を優先することが死亡率低下の最短の道である.
★ 診断精度に優れる全大腸内視鏡検査(TCS)の活用拡大にも期待が寄せられ,リスク層別化と個別化医療を見据えた戦略実装が求められる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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