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特集 精神科病院での子どもへの支援
児童思春期精神科病棟における子どもの作業療法
Occupational therapy for children in a child and adolescent psychiatric unit
大石 麗奈
1
Reina Oishi
1
1兵庫県立ひょうごこころの医療センター
pp.1299-1304
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590121299
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Key Questions
Q1:児童思春期精神科領域における作業療法士を取り巻く状況は?
Q2:作業療法士の役割や意義は?
Q3:児童思春期精神科病棟の作業療法の実際は?
はじめに
児童精神科医療の現場で,発達特性を有する子どもや児童虐待等,逆境体験に傷つき,複雑性PTSDと診断される子どもが急増している.それに応じて児童精神科診療や入院治療への期待は大きくなり1),看護師,心理士,精神保健福祉士,作業療法士等の多職種が連携した治療や支援が必要なケースが増えている2).また,小中学生の不登校,発達障害,子どもの自殺,児童虐待件数は増加3)傾向にあるが,児童精神科医の不足から,こうした子どもは小児科や一般精神科で対応されている.今後,精神障害リハビリテーションの分野に発達障害のある人への支援を求められるのは必至であり,知見を蓄積していく必要がある4).

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