連載 臨床実習サブノート 効果的かつ安全な起居動作へのアプローチ・第1回【新連載】
脳卒中 低緊張
長野 毅
1,2
Tsuyoshi NAGANO
1,2
1株式会社LONGRAND
2リハビリ特化型デイサービスセカホコ
pp.489-493
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590040489
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はじめに
起居動作とは,寝返り・起き上がり・立ち上がりそして着座を含む,基本的動作の一部です.日常生活活動(ADL)において,目的とする動作を遂行する際に移動(歩行など)を行いますが,その移動動作への移行過程で必要不可欠な動作となります.
寝返り動作は通常,背臥位から腹臥位または側臥位への姿勢変換を示すことが多いです.寝返り動作の機能的な役割としては,頭位の変換,物品の操作・把持のための上肢運動,起き上がり動作の過程としての寝返りなどが挙げられます1).
起き上がり動作は通常,背臥位や側臥位から長座位や端座位への姿勢変換を示すことが多いです.
立ち上がり動作は安定した端座位から立位への姿勢変換動作を指します.機能的な役割として座位から,立位や移動などの姿勢・動作への変換過程で重要な役割を担います.
本稿では,脳卒中患者,特に低緊張の方に対する効果的・効率的かつ安全な起居動作へのアプローチを紹介します.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年4月30日).

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