連載 理学療法士のキャリアデザイン—多様な可能性と挑戦・第4回
理学療法士×異業種の視点—課題解決に活きる広い視野
土田 泰大
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1あをによしリハビリ脳神経外科クリニック
pp.494
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590040494
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現在,私は脳神経外科とリハビリテーション科を標榜するクリニックで,理学療法士として臨床業務を行う傍ら,副院長兼リハビリテーション科長として経営やマネジメントにも携わっています.もともと私は大学を中退後,データベース管理やゲーム開発といった理学療法士とはまったく異なる業種で働いていました.その後,地元での就職をめざしたいとの思いから30歳で理学療法士の免許を取得し,7年間の急性期・回復期病院での勤務を経て,院長の招きに応じて現在のクリニックに転職しました.理学療法士としてのキャリアを歩み始めた当初は,スタートが遅かったこともあり,知識の習得や技術の研鑽に一生懸命で,キャリアについて深く考える余裕はほとんどありませんでした.しかし,今振り返ると,私にとっての大きな転機はこのクリニックへ転職し,責任が増えたことだったと感じています.
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