胃と腸ノート
低緊張性十二指腸鏡検査法
竹本 忠良
1
,
山田 和毅
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.1094
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108614
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最近Panendoscope式ファイバースコープの進歩によって,十二指腸全体の内視鏡検査Duodenoscopyよりも球部の検査Bulboscopyが誰にでもより容易にアプローチが可能な方法として注目を浴びているように思える.これらのPanendoscopeは側視式のものと違って幽門輪通過を直視下に行なえるという安心感を無視することはできない.しかし前方視式だけでは十二指腸球部の内視は完全にゆかないし,また側視式だけでは幽門輪に近い部分に観察盲点があることも周知のとおりである.
最近だんだん売出してきた英国のBristolのSalmonらも,現状では球部の完全な検査には側視と前方視の併用が経験例の1/4以上に必要であったと述べている.
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