--------------------
あとがき
松山 幸弘
pp.1408
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600121408
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
運動療法を再考する
私たち整形外科医師は間違いなく運動器障害を扱うスペシャリストであり,同時にプロフェッショナルの集まりであると自分自身では考えている人が多いと思う.またそう信じている整形外科医師が多いのではないでしょうか.運動器機能不全が起これば,痛みや筋力低下,それに伴った関節可動域障害が生じて,文字通りロコモティブシンドロームへ突き進むでしょう.もちろん整形外科医師であればロコモ体操は知っていますが,先生方はできますでしょうか?
超高齢社会に突入した日本は,65歳以上は30%,90歳以上は200万人を超えており,豊かで幸せな老後を送るには健康寿命をいかに伸ばすかにかかっています.運動療法の重要性は言うまでもありません.脊椎関連6学会の初めての同時開催となるSWJ2025(Spine Week Japan)が10月30日から3日間にわたって幕張で執り行われましたが,その中でも脊柱側弯症に対する運動療法の重要性が熱く討論されました.成人脊柱変形に対しても,運動療法の重要性が強調されていました.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

