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あとがき
松山 幸弘
pp.1294
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202812
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今号は腱板断裂の治療戦略をテーマに特集が組まれた.腱板断裂でも早期であれば一次修復が可能な症例もある.しかし多くの症例で時間が経過しており,一次修復が不可能な状況になっている.一次修復ができる症例はどのような症例で,再断裂をいかに防ぐか.一次修復が不可能な症例はどのように再建するのか.術後再断裂率を低下させるために,骨髄刺激法(bone marrow stimulation)やポリグリコール酸(poly-glycolic acid:PGA)シートを自家由来の骨髄間葉系幹細胞とともに棘下筋欠損部に充填することも行われている.さらに一次修復が困難と判断した症例に対するpartial repair法や,大腿筋膜グラフト,棘下筋回転移行術,また小胸筋移行術などについても,肩関節治療のスペシャリストがそのポイントをわかりやすく解説してくれている.
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