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あとがき
松山 幸弘
pp.1086
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201501
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あとがき
今回,帝京大学の河野博隆教授が,がん診療における整形外科の役割として「がんロコモ」の誌上シンポジウムを企画してくださった.
整形外科の中でも腫瘍整形外科医の数は多くはない.その理由として骨原性悪性骨,軟部腫瘍の頻度は極めて低いことが挙げられる.しかし,どうだろうか.近年は分子標的治療も進歩し,また放射線治療も重粒子,陽子線,そして定位放射線治療,さらには脊椎転移に対して脊髄の耐容線量を超えた高線量を照射する脊椎体幹部定位照射の治療も可能となり,転移性脊椎腫瘍や転移性骨腫瘍で脊髄麻痺や病的骨折への手術治療に加えて,ゾメタやランマークによる骨修復剤の活用を含む集学的治療が可能となった.
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