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2025年もドジャースの大谷翔平選手の話題が尽きることはないのでしょうか.2024年は50-50というメジャー史上初の快挙を成し遂げ,さらに悲願であるワールドシリーズも制覇しました.今年は,二刀流の復活を目指すとされていますので盗塁は減るでしょうが,以前よりグレードアップした二刀流の大谷選手を期待してしまいます.なぜ,大谷選手は進化し続けられる体と,それを成し遂げる精神力を持てるのでしょう.月並みですが,おそらく人がみていないところでは地道なトレーニングを積み,体調管理を怠らず,さまざまなことに努力しているのだと思います.全ては自分が目指すレベルの選手となるために,という強い向上心が支えているのでしょう.それが何よりの大谷選手のストロングポイントなのだと思います.いつか終焉は来るのでしょうが,それまでに自分が理想のゴールとする高みまで上り詰めてほしいと思います.心から応援しています.
今月号の特集は酒井昭典先生にご企画していただきました「私のOriginal Surgical TechniqueとInnovation—手外科編」です.「私のOriginal Surgical Technique」は舟状骨偽関節やキーンベック病に対する血管柄付き第二中手骨基部移植術,先天性橈尺骨癒合症に対する血管柄付き筋膜脂肪弁移植,爪再建法について,「私のInnovation:Surgical Material」は上肢の変形治癒骨折に対する患者適合型ガイドとカスタムメイドプレートを用いた矯正骨切り術,RAに対する人工手関節,上肢骨折に対する生体内吸収性プレートとスクリューを用いた骨接合術について,「私のInnovation:Medical Technology」はロボット支援顕微鏡手術,3D外視鏡手術と血管吻合専用ロボット,AIを活用した義手についてです.それぞれオリジナル性あふれる手術手技,医療材料,医療技術の観点でまとめていただきました.視座は林先生の「治らない人を良くする」です.そのほかに症例報告を3編掲載しました.
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