今月の!検査室への質問に答えます・27
3D心エコー走査が最も効果的な病変は何ですか?
渡邊 伸吾
1
1心臓血管研究所付属病院臨床検査室
pp.918-921
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690080918
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はじめに
3D心エコーは,いわゆる構造的心疾患(structural heart disease:SHD)への対応として使用されることが多く,その背景には,構造的治療の進展と治療デバイスの登場があります.心臓の構造を立体的に捉え,観察方向を自在に切り替えることができるという特性から,視点の制限がある2D心エコーでは得られなかった情報の可視化を可能にします.構造を多角的に観察できることで,検査者の理解を助けるとともに,治療方針の共有に役立ちます.
本稿では,“3D心エコー走査が最も効果的”とされる病変として,弁膜症評価,および,右室機能評価と心内構造物の観察について整理します.

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