こんなときオスラー|超訳『平静の心』・11
医師にとって“最も重要な資質”とは何か?—「平静の心」の章より
徳田 安春
1
1臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄
pp.1580-1583
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201232
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CASE 1
A医師は市中病院の指導医である。2人の研修医を従えて、病棟の回診を、1日2回朝と夕行っている。A氏は患者の状態が良くならない時には、しばしば焦りが見られた。患者の状態が悪くなると、怒りを爆発させることもあった。
ある日の夕方、研修医のプレゼンテーションを聞いていたAは、突然怒り出し、そばにあった物を地面に投げつけた。病棟の雰囲気が凍り付いた。「血清クレアチニン値が1.2mg/dLの患者さんのCT検査で、造影剤を使用した」と言う研修医に対して、怒りが爆発したのだ。
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