腹壁ヘルニア修復術道場・7
腹壁瘢痕ヘルニア手術①正中腹壁瘢痕ヘルニア(ⅲ)10 cm以上(腹腔鏡,開腹を含む)
嶋田 元
1
,
松原 猛人
1
,
三本松 毬子
1
Gen SHIMADA
1
1聖路加国際病院ヘルニアセンター
キーワード:
component separation
,
腹壁瘢痕ヘルニア
Keyword:
component separation
,
腹壁瘢痕ヘルニア
pp.83-91
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800010083
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はじめに
今回,第7回の腹壁ヘルニア修復術道場は,横径10 cm以上の正中腹壁瘢痕ヘルニアに対する治療である.横径10 cm以上の腹壁瘢痕ヘルニアでは,非正中の腹壁瘢痕ヘルニア,傍ストーマヘルニアの合併,loss of domainや汚染状態など複雑な病態を伴っていることも少なくない.一般に特殊な病態を伴う腹壁瘢痕ヘルニアを同一疾患として扱うことは困難であり,非正中腹壁瘢痕ヘルニアは第8回に,傍ストーマヘルニアは第9回に,loss of domainや緊急手術,汚染症例は第10回での解説を予定しており,本稿ではこれらの合併疾患を含まない正中の横径10 cm以上の腹壁瘢痕ヘルニアに対する治療について述べる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年1月末まで)。
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