ひと
第62回日本リハビリテーション医学会学術集会会長になられた三上 靖夫氏
沢田 光思郎
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
pp.1
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530010001
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三上教授は滋賀県生まれ.1985年に徳島大学を卒業後に,京都府立医科大学で脊椎脊髄疾患の治療とリハビリテーション診療に携わってこられました.2019年からはリハビリテーション医学教室の教授として,創生まもない教室の臨床・研究・教育の発展や多職種連携のプラットホームづくりにお力を注いでいらっしゃいます.
三上教授を語るうえで忘れられないエピソードがあります.とある病院に脊椎外科医として赴任されたときのこと,その病院には療法士さんが不在であったため,手術を行った患者さんすべてにご自身で夜な夜なリハビリテーション治療を行っていたのだとか.医師だとか療法士だとか,整形外科医だとかリハビリテーション科医だとか,そのような枠組みを超越し全力で打ち込む姿には,リハビリテーション診療における重要な概念であるtransdisciplinary teamの原型を感じます.大学および附属病院において自身や家族を救われた患者さん・職員は数多く,皆から信頼される三上教授は私たちの誇りであります.
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