学会印象記
第6回日本リハビリテーション医学会専門医会学術集会
青柳 陽一郎
1
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
pp.412-413
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102457
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2011年12月10日(土),11日(日)に,第6回日本リハビリテーション医学会専門医会学術集会が開催された.開催前日から急激に寒さが増し,当日は底冷えする気温であったが晴天に恵まれた神戸国際会議場にて開催された.
初日は代表世話人の菅俊光先生(関西医科大学附属滝井病院)による開会の辞により幕を開けた.初日の午前中は,「がんのリハビリテーション」をテーマとしたシンポジウムであった.2010年度の診療報酬改定でがん患者リハビリテーション料が新設されたばかりのトピックスであり,期待通りの盛況ぶりであった.がんセンター,大学病院,地域基幹病院におけるがんのリハビリテーションの現状と問題点が報告され,活発なディスカッションが行われた.がんのリハビリテーションは,本邦ではまだ新しい分野であり,各施設とも試行錯誤している様子がうかがわれた.臨床,研究,教育の充実が切望されるなか,今後がんのリハビリテーション体制を確立させたい専門医にとっては大変有益なシンポジウムだったのではないだろうか.
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