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Rinsho Hifuka Volume 79, Issue 5 （April 2025）

臨床皮膚科 79巻5号（2025年4月発行）

Japanese English

増刊号特集最近のトピックス2025　Clinical Dermatology 2025

4．皮膚疾患治療のポイント

アトピー性皮膚炎患者におけるデュピルマブ関連顔面紅斑へのメトロニダゾール外用療法 Efficacy of topical metronidazole for dupilumab-associated facial redness in patients with atopic dermatitis 石川優人 ¹ Yuto ISHIKAWA ¹ ¹磐田市立総合病院皮膚科 ¹Division of Dermatology, Iwata City Hospital, Iwata, Japan キーワード：デュピルマブ関連顔面紅斑 , アトピー性皮膚炎 , デュピルマブ , 酒皶 , メトロニダゾールゲル Keyword: デュピルマブ関連顔面紅斑 , アトピー性皮膚炎 , デュピルマブ , 酒皶 , メトロニダゾールゲル pp.112-117

発行日 2025年4月10日 Published Date 2025/4/10

DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790050112

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参考文献 Reference

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デュピルマブは重症アトピー性皮膚炎に対し広く使用されているが，治療中に顔や頸部に酒皶様紅斑を生じる症例が相次いで報告されている．この現象は「dupilumab facial redness（DFR）」として知られるが，その対応方法は未確立である．Th2サイトカインの強い抑制と毛包虫増加などに伴う酒皶に近い病態が想定されていることから，DFRに対しては，メトロニダゾールゲル（MNZ）が有効である可能性が考えられ，当院で実際に治療した結果を解析した．MNZを使用した群において12週経過時点で紅斑・丘疹の改善がみられ，DFRに対する有効性が示唆された．MNZ外用は簡便にDFRの紅斑を軽減でき，患者のQOLや治療満足度を向上させる有効なアプローチであると考えられる．