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トラウマからの回復と社会の修復

トラウマからの回復と社会の修復
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筆頭著者 野坂 祐子 (著)

金剛出版

電子版ISBN 978-4-7724-9740-4

電子版発売日 2025年9月22日

ページ数 230

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-7724-2125-6

印刷版発行年月 2025年8月

DOI https://doi.org/10.69291/9784772497404

書籍・雑誌概要

「本人の問題」をトラウマの影響の可能性から理解していくアプローチをトラウマインフォームドケア(Trauma Informed Care:TIC)という。まさにエンパワメントモデルであり,トラウマをかかえる人だけでなく,支援者の力も引き出してくれるものである。多くの事例を示しながら,著者は,児童福祉の領域を中心とした長年の臨床活動を基にトラウマにアプローチするための基礎知識と臨床知見を懇切に述べる。

 本書には,全編にわたってトラウマによって傷つき,回復を必要としているのは,個人だけではなく社会ではないかという著者の思いが込められている。

目次

序に代えて:社会適応という自己不適応
□トラウマを理解する
第1章 はじめに〈傷〉あり
第2章 トラウマ・逆境体験を〈超える〉治療共同体
第3章 闘争後の闘争――トラウマティックな関係性の再演と回復――
第4章 家(イエ)に潜む暴力――家族観の暴力はなぜ起こるのか―― 
第5章 ジェンダーにおける加害者性と被害者性の位相
 ――トラウマティックな関係性の再演から――
第6章 児童福祉領域におけるトラウマと支援者支援
 ――“環状島”モデルによるサバイバルガイド――

□トラウマインフォームドケアの臨床応用
第7章 怒りの表出と行動化
第8章 ファーストクライエントの特定――「問題児」からクライエントへ――
第9章 非行少年との出会い
第10章 「あなたは一人じゃない」から「あなたは一人でいい」へ――
 SNS・関係性依存――
第11章 傷つけられた子どもと社会の〈再生〉に向けて
第12章 加害者臨床における責任の所在とトラウマインフォームドケア

□トラウマの理解と支援
第13章 子どもの性被害と性加害
 Ⅰ 子どもへの性暴力の特徴
 Ⅱ 性暴力の影響と被害児へのケア
 Ⅲ 性問題行動の理解と加害児への支援
 Ⅳ 性暴力からの回復と予防に向けて
第14章 施設における子どもの性と包括的性教育
第15章 デートDVにみる支援と社会の課題
第16章 性的搾取に遭う若者の理解と支援
文  献
あとがき
索  引