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エビデンスでわかる
トラウマ・PTSD診療
筆頭著者 大江 美佐里 (著)
じほう
電子版ISBN
電子版発売日 2023年11月2日
ページ数 180
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-8407-5529-0
印刷版発行年月 2023年9月
書籍・雑誌概要
●その診療を裏付けるエビデンスがある!
近年、さまざまな種類の心的トラウマを抱える人々の数は増加しており、内科医、プライマリ・ケア医が外来で遭遇する機会も決して稀なケースではありません。しかしながら、トラウマやPTSDの診療について国内では学ぶ機会は少なく、現状では一般の精神科医でも十分な対応は困難です。
そこで、本書ではトラウマ診療のファーストタッチからケア・治療について、トラウマ診療の経験が少ない医療者にも広く活用できるよう、エビデンスベースでわかりやすく解説します。
目次
第1章 総 論
1 心的外傷的出来事とは
2 PTSD発症に関連する因子
3 DSM-5でのPTSD診断
4 ICD-11でのPTSD・Complex PTSD診断
5 トラウマ体験に特徴的な症状(記念日反応,生き残り罪責感)
6 発達特性・アタッチメントとトラウマ
7 悲嘆・遷延性悲嘆症
8 適応反応症
9 解離症状
10 アディクション
11 患者の担当医となること:
「中立的な判定者」ではなく支援者の一員として
第2章 一般外来での診断
1 患者の「信用」を得ること
2 鑑別診断・除外診断
3 質問紙・構造化面接の活用
4 診断書作成
第3章 患者対応・ケア
1 トラウマ患者の一般精神科外来での治療
2 心理教育
3 Posttraumatic Anger(トラウマ体験によって生じる怒り)
4 「トラウマインフォームド」を意識した対応
5 家族への説明のポイント
6 専門機関への紹介
7 中長期的支援(経過との関連を含めて)
8 次の一歩① 現在中心療法
9 次の一歩② 問題対処プラス
第4章 薬物療法
1 PTSD症状への薬物療法
2 併存するアルコール使用症への薬物療法
第5章 トラウマ焦点化心理療法の理解
1 トラウマ焦点化心理療法とは
2 持続エクスポージャー法
3 眼球運動による脱感作と再処理法
4 認知処理療法
5 TF-CBT
6 STAIRナラティブセラピー
第6章 領域別の診療のポイント:事例イメージをもとに
1 自然災害
2 犯罪被害
3 学校でのトラウマ体験
4 職場でのトラウマ体験(交通事故事例)
5 児童期の複数回・長期のトラウマ体験
6 紛争・戦災
第7章 支援者のセルフケアについて
1 支援者に生じる心身の負担
2 支援者のセルフケア
コラム
1.トラウマティック・ストレスはどうみなされてきたか
2.トラウマ・PTSD診療で役立つWebサイト
付 録
●心的外傷ストレス症(PTSD)の診断基準(DSM-5-TR)
●遷延性悲嘆症(PGD)の診断基準(DSM-5-TR)