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褥瘡予防のためのポジショニング
筆頭著者 田中 マキ子 (編集)
照林社
電子版ISBN
電子版発売日 2019年4月15日
ページ数 112
判型 B5判
印刷版ISBN 978-4-7965-2446-9
印刷版発行年月 2018年9月
書籍・雑誌概要
●ポジショニングを、ケアの場面だけでなく、療養生活環境全般につながるものとしてとらえ、必要な知識、観察とアセスメント、ケア技術について、わかりやすく解説。
●どのような物を使い、どの程度までサポートするのか、患者の身体的・病態的・環境的諸条件を総合的に分析した、適切なケアの方法を具体的に解説。
目次
総論 ポジショニングはなぜ“トータルケア”なのか
ポジショニングの定義/ポジショニング・シーンと目的/トータルケアとしてのポジショニング
1.トータルケアに導くポジショニングの理論
ポジショニングにおける身体の理解
最外層にある皮膚、皮膚につながる軟部組織を感覚センサーとして考える/皮膚の構造と機能を理解する/
感覚受容器を理解する/患者の受容感覚に配慮し、快適なポジショニングを行う
動きのつながりと姿勢アライメント
身体の動きのつながり/随意的・不随意的反射と感覚受容器/姿勢アライメントと反射・反応/
姿勢の保持と安定性
サポート(身体支持)実施時に知っておきたい知識
サポートの3要素/サポートの目的と定義/臥位姿勢の特徴/圧の移動/クッション(支持体)の選び方
直接的サポートと間接的サポート
直接的サポートと間接的サポートの違い/直接的サポート/間接的サポート
体圧分散マットレスの効果と活用
体圧分散マットレスの効果を生かすサポート方法/姿勢の安定性と安全性を保持する/
マットレスの固定性を保持する
2.ポジショニングに必要なアセスメント
褥瘡のアセスメント:褥瘡はなぜ発生するか
そもそも「褥瘡とは?」/「外力」「応力」の重要性/注目される新しい概念“マイクロクライメット”
ICF(国際生活機能分類)からみたポジショニング
身体面だけでなく、環境面に関する観察の重要性/ポジショニングにおける環境因子/“環境を観る目”をもつ
環境的要因のアセスメント
個人的情報、身体的情報、環境的情報を収集しアセスメントする/視点を切り替えてアセスメントを行う
ポジショニングにおける環境的要因と身体への影響
環境的要因が身体や活動に及ぼす影響/物的要因/物理的要因(外力)/時間的要因/人的・社会的要因
3.ポジショニングの実践
皮膚・軟部組織にやさしいケア
身体の持ち方(触り方)/サポート用クッションの選び方、使い方/体位変換時の外力の軽減方法/
圧抜きの目的と方法
ポジショニング実施時の確認事項
ベッドの構造と機能の理解(背上げ・膝上げ軸の位置、角度の確認)/大転子部の位置の確認/
体圧(部分圧)の確認/底付きの確認方法
ポジショニングとサポートの方法
半側臥位のポジショニングとサポート/仰臥位のポジショニングとサポート/
腹臥位のポジショニングとサポート/ベッド上座位のポジショニングとサポート
トータルケアとしてのポジショニングを指導する方法
環境からポジショニングを考える/
よりよいポジショニング方法を検討する「体験型グループディスカッション」
ポジショニングと倫理
「ポジショニング」になぜ「倫理」が関係するのか/ポジショニングに関する倫理的課題/
ポジショニングは人間が「当たり前」に過ごせるための技術
トータルケアをめざす ポジショニングQ&A
索引