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医学のあゆみ289巻8号
便秘を科学する
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2024年5月27日
ページ数 70
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2024年5月
書籍・雑誌概要
便秘を科学する
企画:中島 淳(横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室)
・内科の教科書で慢性便秘症の項目をひも解くと,“QOLは低下させるが生命予後には影響しない”と記載されているが,実は状況は大きく変わってきている.
・最近の研究では便秘症は心血管イベントのみならず,慢性腎臓病の発症リスクを高めること,さらには認知症のリスクを高めることなどが明らかにされ,大変興味深い研究成果が世にでてきている.
・便秘の病態解明や診断,治療のさらなる向上が健康寿命を延ばす鍵となるであろう.本特集では,便秘の“いま”をわが国の第一線の研究者に解説いただく.
目次
■はじめに――なぜ,いま便秘か
■便秘の病態分類に迫る――最新のガイドラインを踏まえて
■慢性便秘症の病態メカニズムと検査モダリティ
■慢性便秘症患者の便意と直腸知覚鈍麻
■腸内細菌叢の力――慢性便秘症を解き明かす
■外科医の視点――慢性便秘症の診断と治療の鍵
■精神科と便秘――精神科における便秘診療を解きほぐす
■オピオイド誘発性便秘の診断と治療
■看護の力――エコーによる直腸便貯留の観察に基づく便秘ケア
■便秘薬の種類・特徴と使い方――患者満足度の高い薬の使い方
TOPICS
【免疫学】
制御性T細胞のmPGES-1/PGE2-EP4受容体経路を介した血管新生
【臨床検査医学】
臨床検査としての生理機能検査――特に標準12誘導心電図について
連載
【臨床医のための微生物学講座】
13.エンテロウイルス(コクサッキーウイルス,エコーウイルス,エンテロウイルス),コロナウイルス
【緩和医療のアップデート】
8.終末期の治療抵抗性の苦痛に対する鎮静――海外における適用の拡大と国内臨床でいま注意するべきこと
フォーラム
【死を看取る――死因究明の場にて】
14.死亡診断⑥