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終末期医療のエビデンス

終末期医療のエビデンス
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筆頭著者 日経メディカル (編)

日経BP社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年4月2日

ページ数 692

判型 A4変

印刷版ISBN 978-4-8222-3959-6

印刷版発行年月 2017年12月

DOI https://doi.org/10.24630/9784822239596

書籍・雑誌概要

時として切り出すことが極めて難しい言葉を、医師として自信をもって話すために!
終末期医療と緩和ケアに関する約4000もの研究論文をレビューした、
JAMAエビデンスの集大成

終末期患者が人生最後の期間を過ごすに当たり、患者の希望に沿った最も適切な治療を選択するには、どうすればよいか。エビデンス重視の系統的アプローチに基づく、待望の緩和ケア研究書です。実践テキストとして最適です。

本書は、JAMA誌の特集連載"Perspectives on Care at the Close of Life"に新たなエビデンスや文献に基づいて更新した日本語版『Care at the Close of Life: Evidence and Experience』として刊行。具体的な症例に基づき、個々の患者にとって最適な治療法を考えていく道筋を示します。

目次

A.コミュニケーションの問題 1
1章 重症患者と終末期の話し合いを始める:「触れたくない重要な問題」に取り組む 3
2章 事前指示書を超えて:終末期ケアでのコミュニケーションスキルの重要性 15
3章 終末期近くの危機の際の意思決定 29
4章 重症者ケアでの意見対立に対応する:「それはまったく問題外だった」 41
B.症状の管理 55
5章 進行癌患者の急性疼痛発作を管理する:「これはコードに相当する危機である」 57
6章 肺疾患がかなり進行した患者の呼吸困難管理:「いったん失うと、取り戻すのは難しいも の...」 73
7章終末期患者の難治性悪心・嘔吐の管理:「いつも吐き気がして...何も効いていなかっ 」 87
8章 フレイル高齢者に対する緩和ケア:「できたらいいなと思うのに、もうできないことがある...」 105
9章 終末期での疲労の緩和的管理:「私の体は使い古されてしまったようだ」 119
10章 転移癌が進行した患者の脊髄圧迫:「私にとって大事なことは、歩き、自分の人生を生きること」 135
11章 終末期の激越とせん妄:「我々は彼に対処できなかった」 151
C.疾患の管理 171
12章 アルツハイマー病:「いいのよ、お母さん。もしお母さんが逝きたいなら構わないわ」 173
13章 透析中止に当たって実際に考慮すること:「その選択肢があるのはありがたいことだ」 189
14章 後期 HIV/AIDSに対する治療と緩和の誤った二分法を克服する:「できなくなるまで、私が生きたいように生きさせてください」 201
15章 心不全患者の緩和ケア 217
16章 肝移植候補者に緩和ケアを統合する:「移植するには体調が良すぎて、生きていくには具合が悪すぎる」 229
17章 筋萎縮性側索硬化症患者の緩和ケア:「最悪の事態に備えつつ、最良を希望する」 245
18章 頭頸部癌患者の緩和ケア:「普通のライフスタイルに早く戻りたい」 267
D.患者の管理に関するその他の問題 281
19章 進行癌の予後予測における複雑な問題:「本人の望み通りに生きる手助けをする」 283
20章 死期が迫る小児癌患者のケア:「生き延びる人たちもいる。僕はその1人になりた
い 」 297
21章 小児の突然の外傷死:「あらゆる手を尽くしましたが、お子さんは助かりませんでした 」 313
22章 終末期での化学療法の役割:「いつやめるべきなのか?」 329
23章 最後の数日の緩和ケア:「そのときを迎える覚悟ができている」 349
E.心理面・社会面・スピリチュアリティに関する問題 361
24章 終末期に生じうる心理的問題と成長・自己超越:可能性というアート 363
25章 死別を経験した患者のケア:「どのドクターも突然いなくなってしまう 379
26章 青年期の悲嘆:「ずっと実感がありませんでした......現実になるまでは」 393
27章 尊厳を守るケア―緩和ケアの新しいモデル:「自分には価値がある」と患者が感じ
られるように 409
28章 終末期の家族介護者に医師ができるサポート:「自宅介護者は、何が分からないかが分からないのです」 421
29章 死にゆく患者のケアでのスピリチュアルな問題:「......神と私の間では、それでいいんだ」 437
F.倫理的な問題 453
30章 医師幇助自殺の要望に対応する:「これは、私たち双方にとって、海図のない海域です 」 455
31章 死に瀕した患者の緩和的鎮静:「ほかの方法がすべてうまくいかなかったときに、それを考えます 469
G.異なる文化と特別な集団の問題 483
32章 終末期での異文化間の問題に折り合いを付ける:「その人が住んでいる所に行かなければならない」 485
33章 ラテン系患者と家族のための緩和ケア:「祈りを捧げると、いつも彼女は涙を流す」 501
34章 ホームレス患者のための終末期医療:「彼女は、どんな状況でもそこにいて私を助けると言う」 517
35章 受刑者のための緩和ケア:「私を刑務所で死なせないでください」 531
H.ケアの環境(構造的な問題) 547
36章 ホスピスとその他のサービスの役割:死期が近い患者とその家族を支える 549
37章 病院での2次・3次緩和ケア 567
38章 生命維持の中止:終末期の集中治療 579
39章 急性期ケア環境後の緩和ケアのニーズ:「亡くなるそのときまで生きる手助けをす
る」 595
40章 終末期の患者と家族を質の高い緩和ケアに紹介する:「これほど思いやりと共感を示してくれる医師は初めてです」 607
I.医師のセルフケア 623
41章 死が迫った医師のケア:聴診器の向こう側 625
42章 終末期患者をケアする医師のセルフケア:「つながっていること...私が生き抜くための秘訣」 639
各章の設問の答え 655
用語集 661