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終末期の肺炎

終末期の肺炎
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筆頭著者 大浦 誠 (編)

南砺市民病院 内科/総合診療科

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98362-8

電子版発売日 2021年1月11日

ページ数 166

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-525-21051-9

印刷版発行年月 2021年11月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525210519

書籍・雑誌概要

終末期の肺炎.この言葉を聞いたとき、あなたはネガティブな感情をもたなかっただろうか? 繰り返す誤嚥,認知症での意思決定,抗菌薬の使い方,胃ろうの是非と栄養管理,リハビリの設定...と終末期の肺炎は悩ましいことだらけなのである.本書ではそれらの問題をどこまでも深め,正しく悩むための判断材料やフレームワークを紹介している.

目次

Ⅰ章 高齢者肺炎の治療を徹底的に勉強しよう
 まずは治療の引き出しを増やそう
  これまでの誤嚥性肺炎診療の歴史
  誤嚥性肺炎の重要性を経済的観点から考察する
  肺炎診断の難しさ
  肺炎治療の難しさ
  誤嚥性肺炎のABCDEアプローチについて
 内科的治療を超えた肺炎治療を深める
  口腔ケアのエビデンス,食事中の体位,嚥下機能改善に向けた薬物選択
  完全側臥位法のメリット・デメリット,どこまでやるか
  オーラルフレイル,サルコペニア,リハ栄養
  データに基づく歯科的介入
  総合診療医だけでできる嚥下機能評価

Ⅱ章 それでも治せない高齢者肺炎
  終末期診断の難しさ
  胃ろうや中心静脈栄養のエビデンス
  倫理的問題,ACPについて
  嚥下障害をどこまで積極的にリハビリするか
  治療の差し控え・中止と自己決定
  同意能力を欠く患者の医療同意
  認知症の患者に理性はあるか
  最期の肺炎を迎えたときに何をすべきか

Ⅲ章 総合診療医の個性を肺炎診療に活かそう
  訪問診療のコツ
  デバイスを上手に使おう
  嚥下エコーの簡単な導入方法からマニアックな実践例について
  誤嚥性肺炎におけるゴールの話し合い
  家族志向性アプローチの活用
  交渉術
  誤嚥性肺炎の終末期に対する行政・福祉の支援

おわりに
  終末期肺炎診療は総合診療医の専門性が発揮される

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