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終末期医療を考えるために
検証・オランダの安楽死から
筆頭著者 盛永 審一郎 (著)
その他の著者等 ベイツ 裕子(編集協力)
丸善出版
電子版ISBN
電子版発売日 2019年6月17日
ページ数 176
判型 四六
印刷版ISBN 978-4-621-30114-2
印刷版発行年月 2016年12月
書籍・雑誌概要
オランダとベルギーでは、2012年に前後してに安楽死法を施行し、オランダでは2015年に5,516件、ベルギーでは、2,021件の安楽死の届け出がありました。安楽死を考えるということは、苦痛の中で苦しむ末期がん患者のケースだけではなく、「生きるのに疲れた」という患者にとっての実存的苦悩をも考える対象とすることではないでしょうか。本書は、オランダで耳鳴りによる耐えがたい苦痛から、安楽死を望み永眠した女性のケースを取り上げ、患者の死ぬ権利、医師の側における死の介助を拒否する権利など、さまざまな見地から検討されてきたオランダの安楽死法制定に至る背景を検証しています。そしてまた、生命終結のありかたをめぐる、日本における終末期医療のあるべき姿について考えるために書かれた一冊です。
目次
プロローグ
第1章 オランダ安楽死の現状――二つの委員会報告
第2章 オランダ安楽死法の原理
第3章 安楽死審査委員会
第4章 家庭医制度――信頼性と安楽死クリニック
第5章 オランダにおける現在の課題
第6章 耳鳴りのケースの裁定
第7章 「華ちゃんのケース」との比較
エピローグ――『人生の終焉』法
おわりに
資料
付録