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救急・ICUで「終末期ケアを実践する」ということ

救急・ICUで「終末期ケアを実践する」ということ
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筆頭著者 立野 淳子 (編著)

照林社

電子版ISBN

電子版発売日 2025年7月10日

ページ数 192

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7965-2654-8

印刷版発行年月 2025年7月

DOI https://doi.org/10.32249/9784796526548

書籍・雑誌概要

“どう対応したらいいかわからないから、ベッドサイドに行くのがつらい・・・”
正解がないからこそ知りたい「エキスパートによる実践知」をひたすら具体的に

終末期ケアは、予後が比較的長いがん領域を中心に発展してきました。
しかし、救急・ICUでは時間的余裕がなく、本人の意思がわからないまま終末期を迎えることや、家族が患者さんの生命にかかわる決断をせざるを得ないことが多く、かかわるすべての人たちにとって、大きな心理的負担となります。
ガイドラインやプラクティスガイドもありますが、どうしても“それを、どう実践におとしこんだらいいのか”がわかりづらいのが実情です。
加えて、個別性も大きく、絶対的な正解がないからこその悩ましさもあります。
エキスパートが自らの実践をもとに生きたスキル・実践的なヒントをあますところなくまとめた充実の1冊です。

目次

Introduction 救急・ICUにおける終末期ケアの全体像をとらえる
 なぜ、いま「救急・ICUにおける終末期ケア」が重要なのか
Part1 終末期看護における3つの重大テーマを理解する
 苦痛緩和
 救急・ICUにいる終末期の患者や家族が経験する苦痛ってどんなもの?
  患者や家族の苦痛は、どのようにアセスメントしたらいい?
  患者や家族が抱える苦痛を緩和するために、何ができる?
  患者の身体的・心理的苦痛を緩和するために、どんな薬剤を使う?
  緩和ケアチームへの介入依頼は、どんなタイミングで行うの?
 意思決定支援とACP
  意思決定を支援するって、具体的に何をすればいいの?
  ACPはどのように意思決定に活用するの?
  緊急時、ACPのないときはどうするの?
  代理意思決定では「家族が決める」けれど、患者の意思はどうするの?
  意思決定した後、患者や家族にどうかかわればいい?
  患者も家族も意思決定できないときはどうするの?
 悲嘆ケア
  家族が悲嘆の状態にあるかどうか、どのようにアセスメントするの?
  終末期患者の家族が面会に来たとき、どう対応したらいい?
  悲嘆反応が現れている家族に、どのようなケアを行えばいい?
  ICU日記は、どのように使う? PICS-Fの予防効果はある?
Part2 事例をとおして終末期看護を理解する
 身寄りのない患者の延命処置の是非を検討し終末期ケアを提供する
  “家に帰りたい”という退院困難な患者の願いに寄り添う
  脳死に至る過程にある患者の家族ケアの実践から看護を考える
  重症外傷で意識のないまま終末期を迎える子どもと家族を支える
Part3 終末期看護に必要なコミュニケーションスキル
 終末期の患者・家族とのコミュニケーションが難しいのは、なぜ?
 悪い知らせを伝えるとき、どんなスキルが役立つ?
 悪い知らせを聞いて混乱している患者・家族に対応するとき、どんなスキルが役立つ?
 悪い知らせを伝えた後、これからのことを話し合うとき、どんなスキルが役立つ?
 事例で考える コミュニケーションスキル活用の実際