書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
INTESTINE Vol.23 No.5
FIT 陰性癌の特徴
日本メディカルセンター
電子版ISSN 2433-250X
電子版発売日 2019年10月14日
ページ数 86
判型 B5
印刷版ISSN 1883-2342
印刷版発行年月 2019年10月
書籍・雑誌概要
FIT 陰性癌の特徴
わが国で開発された免疫便潜血検査(FIT)は感度・特異度とも優れており,対策型検診の一環として現在に至るまで広くに普及している.
一方,すでに大腸癌が存在しているにもかかわらず陥凹型早期癌のようにFIT で検出できない癌,すなわち偽陰性癌の存在も懸念されている.つまり,がん検診としてのFIT がスクリーニング感度として必ずしも良好ではなく,また癌(とくに早期癌)の見逃しが避けられないことは,日常的に大腸内視鏡検査を行っている先生方には自明の理であろう.
目次
序説 工藤 進英
Ⅰ.FIT 開発の歴史と現状 (1)免疫便潜血検査(FIT)の開発から有効性評価まで,そして現状と問題点/斎藤 博
(2)FIT 判定のとらえ方と取り扱い/松田 一夫
Ⅱ.FITを用いた大腸がん検診の有効性と注意点/関口 正宇 他
Ⅲ.FIT陰性者に対する内視鏡検診の必要性/小林 望 他
Ⅳ.FIT陽性癌,FIT 陰性癌の特徴/若村 邦彦 他
Ⅴ.FIT陽性癌 vs. FIT陰性癌
(1)一般検診の立場から/満崎 克彦 他
(2)大腸がん検診study の立場から/堀田 欣一 他
(3)内視鏡の立場から/松田 尚久 他
Ⅵ.FIT陰性癌の症例
(1)当院で経験したFIT陰性大腸癌の3 例/松下 弘雄 他
(2)FIT陰性であったpT1b癌/草場 喜雄 他
〔話題提供〕FITvs.便中DNA 検査/永坂 岳司
〔コラム〕大腸内視鏡検査による大腸がん検診の有効性評価-AKITA POP-COLON TRIAL/児玉 健太
FITを陰性になるまで繰り返してよいのか?/若村 邦彦