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患者の“現在地”を見失わない! ICUチーム医療のためのフェーズ思考

患者の“現在地”を見失わない! ICUチーム医療のためのフェーズ思考
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余川 順一郎 (著)

金沢大学附属病院集中治療部

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2026年3月4日

ページ数 136

判型 A5判

印刷版ISBN 978-4-498-16690-5

印刷版発行年月 2026年3月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498166905

書籍・雑誌概要


ICUで起こる日々の困りごとに正解はない.フェーズがある.
治療の一つ一つは「善か悪か」ではなく,その価値は患者の現在地=フェーズによって決まる.「フェーズ思考」をチームの共通言語として,ICUに関わる全てのスタッフが同じゴールに向かって行動するための実践的ガイドブック.読めばフェーズ思考のフレームワーク,各フェーズの見分け方,フェーズ別での具体的な動き方など患者の全体像・時間軸を見渡すための思考法が身につき,チームの中で自信をもって動けるようになる一冊です.

目次

目次

はじめに:この本を手に取ったあなたへ

第1章 総論:なぜ今,「治療フェーズ」で考えるのか
 1—1 集中治療の歴史とフェーズ概念の登場
 1—2 フェーズを支える病態生理:侵襲に対する生体反応
 1—3 本書で用いる4つのフェーズ
 学びの羅針盤
 コラム01 フェーズ思考の源流をたどる ― Ebb and Flowとは?

第2章 基礎編:各フェーズの全体像 現在地の見分け方とゴール設定
 2—1 超急性期:チームで嵐を乗り切り,船を沈ませない
 2—2 維持期:ドックでの調整と,次なる航海への試験航行
 2—3 回復期:チームで追い風を捉え,本格的な航海へ
 2—4 転棟期:次の港へ,安全にバトンをつなぐ
 「フェーズ思考」を実践するためのQ&A
 学びの羅針盤
 コラム02 フェーズを教えてくれるバイオマーカーたち

第3章 実践編(1):フェーズ別・全身管理プラクティス
 3—1 超急性期:何を優先し,何をやらないか
  循環管理
  【ミニコラム】循環を極める(1) ~MCS導入の判断とSCAI分類~
  呼吸管理
  【ミニコラム】呼吸を極める(1) ~自発呼吸の“功罪”とフェーズ戦略~
  鎮静・鎮痛管理
  【ミニコラム】鎮静・鎮痛を極める(1) ~鎮静は“悪”なのか.フェーズで変わるその役割~
  栄養管理
  【ミニコラム】栄養を極める(1) ~超急性期の栄養,開始すべきか,待つべきか~
  リハビリテーション管理
  看護ケア

 3—2 維持期:合併症を防ぎ,次への準備を進める
  循環管理
  【ミニコラム】循環を極める(2) ~De—resuscitationの準備と評価~
  呼吸管理
  鎮静・鎮痛管理
  栄養管理
  リハビリテーション管理
  【ミニコラム】リハビリテーションを極める(1) ~プロトコルの“先”にあるフェーズ思考~
  看護ケア
  【ミニコラム】看護を極める(1) ~身体抑制を「当たり前」にしないためのフェーズ思考~

3—3 回復期:「引く医療」への転換と離脱の促進
  循環管理
  【ミニコラム】循環を極める(3) ~本格的な「引き算」のさじ加減~
  呼吸管理
  鎮静・鎮痛管理
  【ミニコラム】鎮静・鎮痛を極める(2) ~薬剤の使い分けとフェーズ戦略~
  栄養管理
  【ミニコラム】栄養を極める(2) ~「守りの栄養」から「攻めの栄養」への転換点~
  リハビリテーション管理
  【ミニコラム】リハビリテーションを極める(2) ~「食べる」「話す」という人間らしさを取り戻すために~
  看護ケア

3—4 転棟期:ICUから次のステップへ,安全にバトンをつなぐ
  循環管理
  【ミニコラム】循環を極める(4) ~二次予防薬はいつから始めるか?~
  呼吸管理
  【ミニコラム】呼吸を極める(2) ~抜管後のラストワンマイル~
  鎮静・鎮痛管理
  栄養管理
  リハビリテーション管理
  看護ケア
  【ミニコラム】看護を極める(2) ~家族という,もう一人の“患者”のフェーズに寄り添う~
  学びの羅針盤:フェーズごとの各管理のまとめ
 コラム03 コミュニケーションにもフェーズがある?

第4章 実践編(2):フェーズ思考を「チームの力」に変える技術と実践
 4—1 患者の軌跡を可視化する「軌跡シート」の導入と使い方
 4—2 疾患ごとのケアの前に,フェーズでケアを標準化する
 4—3 チームの対話を進化させるフェーズ思考の実践コミュニケーション術 
 学びの羅針盤
 コラム04 「正解」を当てるのではなく,「共通認識」を創り出す
 コラム05 次世代の軌跡シートへ ― 多職種で育てるアプリ化への挑戦

第5章 ケーススタディで学ぶフェーズ思考
 5—1 症例(1):心臓術後,せっかく早期抜管を達成したのに…
 5—2 症例(2):心原性ショック―補助循環が入っている間は超急性期?
 5—3 症例(3):敗血症性ショック―なかなか維持期から抜け出せない原因は?
 コラム06 抜管は回復期まで待つべき?
 コラム07 航路の終着点を見定める―治療のゴールが「看取り」に変わる時

第6章 多職種座談会
 石原 敦司 岐阜県総合医療センター 理学療法士
 濱田 悠佑 聖マリアンナ医科大学病院 臨床工学技士
 山本絵里子 金沢大学附属病院 看護師
 余川順一郎 金沢大学附属病院集中治療部 医師
 コラム08 航跡は未来へ続く ―ICUケアが,患者さんの「失われた記憶」をつなぐ時

おわりに:患者さんの“航海”が,ひとつなぎとなる未来へ

参考文献

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