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ICU感染制御を究める
筆頭著者 志馬 伸朗 (編)
広島大学大学院医歯薬保健学研究科救急集中治療医学教授
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-24574-1
電子版発売日 2017年12月18日
ページ数 200
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-25496-5
印刷版発行年月 2017年10月
書籍・雑誌概要
ICUにおける重要感染症の予防対策~治療法を、図表を用いて分かりやすく解説。エビデンスに基づいた標準的アプローチだけでなく、有効な予防法や治療法も盛り込んだ。人工呼吸器関連肺炎やカテーテル関連血流感染など代表的な感染症の対策をまとめ、ドレーン管理や飛沫感染病原体、抗菌薬の使い方など、最新知見も記載。見落としがちな臨床に必要なコツもていねいに解説した。
目次
【内容目次】
総論 ICUにおける感染制御の重要性
1 はじめに
2 院内感染症の疫学
3 新規抗菌薬の開発に向けた学会提言(2013年6月)
4 感染制御の原則(手洗いの重要性)
5 多剤耐性微生物(MDRO)の伝播の予防
6 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
7 抗菌薬適正使用プログラム(ASP)
8 日本集中治療医学会における感染制御の取り組み
A 院内感染病態別の管理
1 人工呼吸器関連肺炎(VAP)
1 用語と定義
2 予防策
3 感染症診断
4 治療
看護の視点から1-VAP予防
2 カテーテル関連血流感染症(CRBSI)
1 用語と定義
2 予防策
3 基本的事項
4 CRBSI対策
5 治療
看護の視点から2-中心静脈カテーテル挿入中の患者の看護:感染防止に焦点を置いて
3 尿道留置カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)
1 用語と定義:意外と誤診されやすいCAUTI
2 予防策:その尿道留置カテーテルは必要か?
3 感染症診断:最後に診断すべきCAUTI
4 治療
5 リスク管理:「最後」、「留置しない」
看護の視点から3-CAUTI予防
4 手術部位感染(SSI)
1 用語と定義:術後感染症とSSI
2 予防策
3 感染症診断
4 治療
看護の視点から4-手術部位の感染対策
5 Clostridium difficile感染症(CDI)
1 用語と定義
2 プロバイオティクスとCDIの予防
3 感染症診断
4 治療
5 リスク管理
看護の視点から5-院内感染予防を考える
B トピックス別の管理
1 ドレーンの管理
1 用語と定義
2 予防策
3 感染の診断・治療
看護の視点から6-ドレーンの管理
2 多剤耐性菌感染症
1 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
2 ブドウ糖非発酵菌(緑膿菌・Acinetobacterなど)
3 ESBL産生菌
4 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
3 空気感染病原体(結核・麻疹・水痘など)
1 用語と定義
2 予防策
3 感染症診断
4 アウトブレイク発生時の対応
5 特殊病態・免疫不全患者における注意点
6 小児における注意点
7 治療
8 リスク管理
9 おわりに
看護の視点から7-ICUにおける感染管理看護師の役割
4 飛沫感染病原体(インフルエンザウイルス・RSウイルス・コロナウイルス)
1 用語と定義
2 予防策
3 感染症診断
4 治療
5 リスク管理
看護の視点から8-飛沫感染対策
5 ICUでの抗菌薬の使い方-集中治療科の視点より
1 はじめに
2 抗菌薬適正使用のための戦略
3 抗菌薬薬物動態の著明な変化
4 薬剤耐性菌
5 ICUで使用する重要な抗菌薬
6 主な感染症別病態(VAP・CRBSI・CAUTI・SSI・CDAD)における標準的治療
6 ICUでの抗菌薬の使い方-感染症科の視点より
1 はじめに:二極化するコンサルテーション
2 ICUにおける感染症診療の8つのステップ
3 抗菌薬を使いこなすのは二流:targeting zero
4 抗菌薬適正使用プログラム(ASP)
5 おわりに:感染症医の視点とは
7 免疫不全患者での注意点
1 基本的事項
2 予防策
3 治療:発熱性好中球減少症について
8 新生児/小児患者での注意点
1 新生児における感染制御
2 小児における感染制御
9 移植術後患者での注意点(小児)
1 用語と定義
2 固形臓器(肝・腎)移植後感染症の予防策
3 造血細胞移植後感染症の予防策
索引